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2006.11.01
モノマネとマニュアル
日曜の京都の検証をしていると、8レースで太宰騎手が通算200勝を
達成したと、これって、インタビューで「シンジラレナ〜イ!」って
言ってた奴だよな?
太宰に一言、「バカ丸出し」。
中央競馬の騎手のインタビューやパフォーマンスって、
なんでモノマネばかりなんよ?
みんなそうだよ、後藤なんて全部モノマネだろ、
聞かされる方は辟易してるよ。
その点、田原成貴ちゅうのはカッコよかった、
今でこそどの騎手も馬を「彼」「彼女」で呼ぶけど、
一番最初に馬に「彼」と使ったのは田原だし、
やっぱり、どこか違うんだよなあ、
まあ彼の終章も人とは違ったわけだが・・・
モノマネねえ、カラオケBOXやスナックでカラオケ歌う時だけで
エエんちゃうん?
人生の中で真似してる人っているよね、
仕事もそう、真似では絶対に上には上がれない、
それと、面接なんかもそう、なんだっけ?中谷なんとかが書いてる本、
面接の達人とかいうマニュアル本、あれを読む人も多いらしい、
恋愛でもそう、マニュアル本で恋愛を勉強する、
デートコース決めるのもマニュアル本、
私なんかもう人生は終わりの方が近いけど、
若い人はモノマネやマニュアル人生はやめた方がいいよね。
何でもそうだけど、マニュアル本を100冊読んで来た人と
当たって砕けろで自分の頭で考えに考えてぶつかって来る人、
大抵軍配は後者、そらそうだ、マニュアルでは基本が身について
ないから、ちょっと予定が狂えば終わり、
しかし、自分の頭で考えたものは応用が利く、これは大きい、
競馬でもそう、必勝本100冊読む人は限度が知れてる、
でも、自分の頭で考えて考える人は応用が利く、
記憶もしてるしね、必ず役立つ時が来る、強いよ。
ん?何?新撰組も真似じゃねえか?
うっ・・・スマン・・・
だって、今さら俺が「田中ごんの助」とかいうキャラクター作って
書いても面白くないでしょ、なら誰もが知ってる新撰組で史実を基に
書いたほうが面白いかなっ・・・?という事で・・・お許しを。

達成したと、これって、インタビューで「シンジラレナ〜イ!」って
言ってた奴だよな?
太宰に一言、「バカ丸出し」。
中央競馬の騎手のインタビューやパフォーマンスって、
なんでモノマネばかりなんよ?
みんなそうだよ、後藤なんて全部モノマネだろ、
聞かされる方は辟易してるよ。
その点、田原成貴ちゅうのはカッコよかった、
今でこそどの騎手も馬を「彼」「彼女」で呼ぶけど、
一番最初に馬に「彼」と使ったのは田原だし、
やっぱり、どこか違うんだよなあ、
まあ彼の終章も人とは違ったわけだが・・・
モノマネねえ、カラオケBOXやスナックでカラオケ歌う時だけで
エエんちゃうん?
人生の中で真似してる人っているよね、
仕事もそう、真似では絶対に上には上がれない、
それと、面接なんかもそう、なんだっけ?中谷なんとかが書いてる本、
面接の達人とかいうマニュアル本、あれを読む人も多いらしい、
恋愛でもそう、マニュアル本で恋愛を勉強する、
デートコース決めるのもマニュアル本、
私なんかもう人生は終わりの方が近いけど、
若い人はモノマネやマニュアル人生はやめた方がいいよね。
何でもそうだけど、マニュアル本を100冊読んで来た人と
当たって砕けろで自分の頭で考えに考えてぶつかって来る人、
大抵軍配は後者、そらそうだ、マニュアルでは基本が身について
ないから、ちょっと予定が狂えば終わり、
しかし、自分の頭で考えたものは応用が利く、これは大きい、
競馬でもそう、必勝本100冊読む人は限度が知れてる、
でも、自分の頭で考えて考える人は応用が利く、
記憶もしてるしね、必ず役立つ時が来る、強いよ。
ん?何?新撰組も真似じゃねえか?
うっ・・・スマン・・・
だって、今さら俺が「田中ごんの助」とかいうキャラクター作って
書いても面白くないでしょ、なら誰もが知ってる新撰組で史実を基に
書いたほうが面白いかなっ・・・?という事で・・・お許しを。
2006.11.01
新撰組危機一髪
鴨川にかかる三条大橋といえば、昔から中仙道、東海道で
江戸へ向かう人々の西の拠点となって栄えていた、
更には石川五右衛門が釜茹になった場所であり、
蛤御門の変では長州の桂小五郎が身を潜め、
後に下総流山で政府軍に捉えられ斬首となった新撰組局長近藤勇の首が
晒された場所でもある、しかし、今の新撰組にもその三条大橋下に
身を潜める者がいた。
一方、新撰組屯所では一騒動が持ち上がっていた。
副長土方歳三「おい総司、近藤さんはどうした?」
沖田総司「私も探しているのですが昼から姿が見えないのです、
まさか・・・」
歳三「まさかってお前・・・あの件か?」
総司「はい、まさかとは思うのですが・・・」
歳三「河合君の話では近藤さんが隊の有り金全部を用意しろと言った
らしいが・・・」
総司「それで河合さんはお金を渡したのでしょうか?」
歳三「いや、俺も怖くて聞いていないんだ、とても聞けねえよ」
総司「そうですね・・・でも、このままにしておくわけにもいかない
でしょう、呼んで来ましょうか?」
歳三「そうだな、呼んで来てくれるか?」
総司「はい、かしこまりました」
沖田が河合を連れて戻って来た。
勘定方河合耆三郎 「副長、お呼びでしょうか?」
歳三「ああ、河合君、例の話だが・・・」
河合「例のと申しますと?」
歳三「ああ、あれだよ、近藤局長のあれだ、あれ」
河合「お金の件でございますか?」
歳三「ああ、そうだ、その後どうなった?」
河合「はい、あの後で局長が来られまして、隊のお金を全部持って
外出なされました」
総司「やっぱり・・・」
歳三「やはりそうだったか・・・それでどうした?」
河合「はい、その後は私も局長とは会っておりませんので、
どうなったかは知らないのでございます」
歳三「そうか、お金を持って出たまま帰って来ていないのだな」
河合「おそらくそうであると思われます」
歳三「わかった、ありがとう、もう行ってよい」
河合「はい、お役に立てませんで申し訳御座いません、
失礼致します」
総司「どうします?」
歳三「どうもこうも、近藤さんが帰って来るのを待つしかないだろ」
総司「当たっていればいいのですが・・・」
歳三「何がだ?」
総司「馬券ですよ、馬券、近藤さんは天皇賞の馬券を買いに行った
のでしょ?」
歳三「ああそうだ、お前が余計な事をいうからだ、6−9−12で
決まるなんて事を!」
総司「へえ〜そんな事を言うんですか?
ああでも言わないと土方さんは切腹させられてましたよ、
私は命の恩人なのになあ〜」
歳三「何が命の恩人だ、都合のいい事ばかり言いやがって!」
総司「都合がいいってなんですか?そんな事を言うなら私は知りません
からね!」
永倉新八がやって来る。
永倉「総司、何を大声出してるんだ?」
沖田総司、事の顛末を永倉に説明する。
永倉「なるほど、それで喧嘩してたってわけか?
でも土方さん、喧嘩してる場合じゃないでしょ」
歳三「永倉君は宴席にはいなかったんだよな」
永倉「ええ、それよりも、その天皇賞の結果は?
6−9−12で決まっていればいいんだろ?」
歳三「決まるわけないじゃないか」
永倉「6−9−12といえば、馬は何だ?」
総司「はい、とりりおんかっと、はっととりっく、いんてぃらいみ、
以上の3頭です」
永倉「・・・・・・」
歳三「・・・・・・」
総司「・・・・・・」
永倉「おい、天下の天皇賞だぞ、その3頭で決まると思うか?」
総司「いいえ」
永倉「これは駄目だ、明日からどうする?」
歳三「だろ?もうお先真っ暗よ・・・」
総司「ちょっと結果を聞いてきます」
永倉「ああ、無理だろうが一応は聞いておいた方がいいだろう」
沖田総司、天皇賞の結果を調べる為に部屋を出る。
ダダダダダッ!廊下を走る音が聞こえる。
総司「土方さん!!聞いて下さい!!」
歳三「なんだ、落ち着け、どうだったんだ?天皇賞は?」
総司「はい、10−14−15でした」
歳三、永倉「ガックッ・・・やはり駄目だったか・・・」
永倉「土方さん、江戸の試衛館時代が懐かしいよ、
夢を持って京に出て来たが、この結末とは・・・」
歳三「あの時、清河八郎の言う通りに江戸へ戻っておけば良かったな、
芹沢を信用した俺達が馬鹿だったようだ・・・」
永倉「明日にでも隊士連中に伝えた方がいいな、新撰組はもう終わり
だと」
歳三「ああ、そうだな」
総司「ちょと待って下さい、話を最後まで聞いて下さい」
歳三「もういい、それ以上は言うな」
総司「違うんです、6番が出走取り消しで返還があってるんです」
歳三「・・・・」
永倉「・・・・」
総司「・・・・」
歳三「どうしてそれを先に言わない!!」
総司「だって、土方さん達が勝手に・・・」
永倉「まあいい、総司、それは真か?」
総司「はい、6番絡みの馬券は全て返還されているはずです」
永倉「となるとだ、あとは近藤さんが何の馬券を買ったかだ、
6−9−12だろ?三連複1点なら全額払い戻しだが、
三連単ぼっくすであれば駄目だ」
歳三「そうか、三連複1点ならいいのか」
その頃、京では土佐藩による制札引き抜き事件というのが
多発していた、これは、幕府が三条大橋に立てた制札を土佐藩士が
次から次に引き抜いて鴨川に投げ捨てるという悪質なものであった、
俗に言う三条制札事件である、その取締りを新撰組は会津藩より
命令されており、連日連夜三条大橋の張り込みを行っていた。
その夜の張り込みは原田佐之助率いる十番隊であった、
原田達は三条大橋に人通りが少なくなる時間を狙って張り込みを
始めた。
原田「おい、橋の下に誰かいるぞ」
副長助勤 浅野薫「そうですね、土佐の連中でしょうか?」
原田「ああ、こんな時間にいるのは土佐だ、相違無い」
浅野「でも、全く動く気配がありませんが」
原田「なに、相手も様子を伺っているのさ、その内動くさ」
しかし、橋の下の人物は全く動こうとしない・
浅野「おかしいですね」
原田「ふ〜む・・・よし!こちらから仕掛けよう、行くぞ!」
浅野「はい!」
原田「十番隊!進め!」
原田達は橋の下に到着した。
原田「貴様!何奴!ここで何をしておる!土佐か!」
男「・・・」
原田「ええ〜い!顔を上げ〜い!顔を上げんか!」
原田は男の髪をわし掴みにして顔を上に向かせた。
原田「・・・・」
男「・・・・・」
原田「あっ・・・・」
男は薄気味悪く笑っている。
原田「局長!近藤局長ではありませんか!どうしてこんな所に?
張り込みは我々が・・・」
局長近藤勇「原田君だったのか、いやあ面目ない・・・」
原田「どうされたのです?」
勇「いや、恥ずかしい限りなのだが、局中法度を破ってしまった」
原田「まさか!一体なにが?」
勇「勝手な金策を許すべからずという奴だ、あれを破ってしまった」
原田「何があったのです?」
勇「君も知ってるだろ、先日の角屋での一件、天皇賞の6−9−12
だよ、あれに隊の有り金全部を注ぎ込んでしまった」
原田「それは真ですか?」
勇「ああ、もうだめポ、先ほど結果を聞いた、
10−14−15で決まってた、もう駄目だ」
原田「・・・・」
浅野「原田さん、ちょっと」
原田「何だ?」
浅野は原田に耳打ちをした。
原田「何!真か?」
浅野「はい、間違いありません」
原田「局長、それで馬券は何を買われたのです?三連複ですか?
三連単ですか?」
勇「三連複だ、三連複の6−9−12の1点買いだ」
原田「よ〜し!!局長、大丈夫です!聞いて下さい、
その6番のとりりおんかっとという馬は出走取り消しです、
その馬券は返還されますよ!」
勇「何?それは真か?」
原田「間違いないね、浅野君?」
浅野「間違いございません」
原田「それで局長、馬券は捨てていないでしょうね?」
勇「ああ、まだ持ってるよ」
原田「よかった、もう大丈夫です、さあ屯所に戻りましょう」
勇「そうだな、そうするか」
原田は近藤をつれて屯所へ戻った。
原田「失礼します」
歳三「入れ」
原田「土方さん、ただ今局長を連れて戻って参りました」
歳三「なんだと!」
原田「さあ、局長、中へ」
勇「面目ない・・・」
歳三「心配したぜ近藤さん」
勇「もうしわけない、隊の金を勝手に持ち出してしまった、
俺は切腹だよな?」
歳三「何を言ってる、それで馬券は買ったのかい?」
勇「ああ、全額な」
歳三「そうか、やはりそうだったか・・・それで三連複か?
三連単か?何を買ったんだ?」
原田「土方さん、安心して下さい」
歳三「安心?何を言ってるのだ」
原田「局長の馬券は三連複1点です、全額返還です」
歳三「なに!本当か!」
原田「ええ、さあ局長、馬券を」
近藤は馬券を土方に渡した。
歳三「ああ、確かに三連複1点だ、これで隊は救われた」
総司「良かったですね」
永倉「良かった、良かった」
勇「土方よ、切腹でもなんでもするよ、俺は局中法度を破ったんだ」
土方「切腹?何を言ってるんだ、京は今は大変な時だ、
世の中はあんたを必要としてるんだ、そんな人に腹を切らせるわけには
いかねえよ」
勇「歳・・・すまん・・・」
歳三「それにしてもあれだ、博打ってのは生活かけてやるもんじゃねえ
よな、近藤さん、よく分かっただろ?」
勇「ああ、博打は小遣いだけでやるもんだ、
こんな思いは二度としたくねえ」
歳三「そうだよ、博打で人生変わってしまった奴は多いんだ、
ほどほどが一番て事だ。まだあんたには運がある、
その運を自分の仕事に使ってほしいもんだ」
勇「そうだな、とりりおんかっとが取り消して俺は助かった、
これは運だよな」
歳三「ああ、そうだ、助かった時こそそこで引くのが博打だ、
博打で勝てる時は自分の馬が取り消したりはしねえもんだ」
総司「土方さんもたまにはいい事言うんですね」
歳三「何?たまにはとはなんだ?たまにはとは?」
総司「だって、たまになんですもん」
歳三「この野郎!」
一同「ワッハッハ♪」
天皇賞での新撰組は一応は救われた、
しかし、この先にとんでもない事態が待ち受けていようとは、
このとき、誰も知る由が無かった。
新撰組の茨の道は続くのであった。

江戸へ向かう人々の西の拠点となって栄えていた、
更には石川五右衛門が釜茹になった場所であり、
蛤御門の変では長州の桂小五郎が身を潜め、
後に下総流山で政府軍に捉えられ斬首となった新撰組局長近藤勇の首が
晒された場所でもある、しかし、今の新撰組にもその三条大橋下に
身を潜める者がいた。
一方、新撰組屯所では一騒動が持ち上がっていた。
副長土方歳三「おい総司、近藤さんはどうした?」
沖田総司「私も探しているのですが昼から姿が見えないのです、
まさか・・・」
歳三「まさかってお前・・・あの件か?」
総司「はい、まさかとは思うのですが・・・」
歳三「河合君の話では近藤さんが隊の有り金全部を用意しろと言った
らしいが・・・」
総司「それで河合さんはお金を渡したのでしょうか?」
歳三「いや、俺も怖くて聞いていないんだ、とても聞けねえよ」
総司「そうですね・・・でも、このままにしておくわけにもいかない
でしょう、呼んで来ましょうか?」
歳三「そうだな、呼んで来てくれるか?」
総司「はい、かしこまりました」
沖田が河合を連れて戻って来た。
勘定方河合耆三郎 「副長、お呼びでしょうか?」
歳三「ああ、河合君、例の話だが・・・」
河合「例のと申しますと?」
歳三「ああ、あれだよ、近藤局長のあれだ、あれ」
河合「お金の件でございますか?」
歳三「ああ、そうだ、その後どうなった?」
河合「はい、あの後で局長が来られまして、隊のお金を全部持って
外出なされました」
総司「やっぱり・・・」
歳三「やはりそうだったか・・・それでどうした?」
河合「はい、その後は私も局長とは会っておりませんので、
どうなったかは知らないのでございます」
歳三「そうか、お金を持って出たまま帰って来ていないのだな」
河合「おそらくそうであると思われます」
歳三「わかった、ありがとう、もう行ってよい」
河合「はい、お役に立てませんで申し訳御座いません、
失礼致します」
総司「どうします?」
歳三「どうもこうも、近藤さんが帰って来るのを待つしかないだろ」
総司「当たっていればいいのですが・・・」
歳三「何がだ?」
総司「馬券ですよ、馬券、近藤さんは天皇賞の馬券を買いに行った
のでしょ?」
歳三「ああそうだ、お前が余計な事をいうからだ、6−9−12で
決まるなんて事を!」
総司「へえ〜そんな事を言うんですか?
ああでも言わないと土方さんは切腹させられてましたよ、
私は命の恩人なのになあ〜」
歳三「何が命の恩人だ、都合のいい事ばかり言いやがって!」
総司「都合がいいってなんですか?そんな事を言うなら私は知りません
からね!」
永倉新八がやって来る。
永倉「総司、何を大声出してるんだ?」
沖田総司、事の顛末を永倉に説明する。
永倉「なるほど、それで喧嘩してたってわけか?
でも土方さん、喧嘩してる場合じゃないでしょ」
歳三「永倉君は宴席にはいなかったんだよな」
永倉「ええ、それよりも、その天皇賞の結果は?
6−9−12で決まっていればいいんだろ?」
歳三「決まるわけないじゃないか」
永倉「6−9−12といえば、馬は何だ?」
総司「はい、とりりおんかっと、はっととりっく、いんてぃらいみ、
以上の3頭です」
永倉「・・・・・・」
歳三「・・・・・・」
総司「・・・・・・」
永倉「おい、天下の天皇賞だぞ、その3頭で決まると思うか?」
総司「いいえ」
永倉「これは駄目だ、明日からどうする?」
歳三「だろ?もうお先真っ暗よ・・・」
総司「ちょっと結果を聞いてきます」
永倉「ああ、無理だろうが一応は聞いておいた方がいいだろう」
沖田総司、天皇賞の結果を調べる為に部屋を出る。
ダダダダダッ!廊下を走る音が聞こえる。
総司「土方さん!!聞いて下さい!!」
歳三「なんだ、落ち着け、どうだったんだ?天皇賞は?」
総司「はい、10−14−15でした」
歳三、永倉「ガックッ・・・やはり駄目だったか・・・」
永倉「土方さん、江戸の試衛館時代が懐かしいよ、
夢を持って京に出て来たが、この結末とは・・・」
歳三「あの時、清河八郎の言う通りに江戸へ戻っておけば良かったな、
芹沢を信用した俺達が馬鹿だったようだ・・・」
永倉「明日にでも隊士連中に伝えた方がいいな、新撰組はもう終わり
だと」
歳三「ああ、そうだな」
総司「ちょと待って下さい、話を最後まで聞いて下さい」
歳三「もういい、それ以上は言うな」
総司「違うんです、6番が出走取り消しで返還があってるんです」
歳三「・・・・」
永倉「・・・・」
総司「・・・・」
歳三「どうしてそれを先に言わない!!」
総司「だって、土方さん達が勝手に・・・」
永倉「まあいい、総司、それは真か?」
総司「はい、6番絡みの馬券は全て返還されているはずです」
永倉「となるとだ、あとは近藤さんが何の馬券を買ったかだ、
6−9−12だろ?三連複1点なら全額払い戻しだが、
三連単ぼっくすであれば駄目だ」
歳三「そうか、三連複1点ならいいのか」
その頃、京では土佐藩による制札引き抜き事件というのが
多発していた、これは、幕府が三条大橋に立てた制札を土佐藩士が
次から次に引き抜いて鴨川に投げ捨てるという悪質なものであった、
俗に言う三条制札事件である、その取締りを新撰組は会津藩より
命令されており、連日連夜三条大橋の張り込みを行っていた。
その夜の張り込みは原田佐之助率いる十番隊であった、
原田達は三条大橋に人通りが少なくなる時間を狙って張り込みを
始めた。
原田「おい、橋の下に誰かいるぞ」
副長助勤 浅野薫「そうですね、土佐の連中でしょうか?」
原田「ああ、こんな時間にいるのは土佐だ、相違無い」
浅野「でも、全く動く気配がありませんが」
原田「なに、相手も様子を伺っているのさ、その内動くさ」
しかし、橋の下の人物は全く動こうとしない・
浅野「おかしいですね」
原田「ふ〜む・・・よし!こちらから仕掛けよう、行くぞ!」
浅野「はい!」
原田「十番隊!進め!」
原田達は橋の下に到着した。
原田「貴様!何奴!ここで何をしておる!土佐か!」
男「・・・」
原田「ええ〜い!顔を上げ〜い!顔を上げんか!」
原田は男の髪をわし掴みにして顔を上に向かせた。
原田「・・・・」
男「・・・・・」
原田「あっ・・・・」
男は薄気味悪く笑っている。
原田「局長!近藤局長ではありませんか!どうしてこんな所に?
張り込みは我々が・・・」
局長近藤勇「原田君だったのか、いやあ面目ない・・・」
原田「どうされたのです?」
勇「いや、恥ずかしい限りなのだが、局中法度を破ってしまった」
原田「まさか!一体なにが?」
勇「勝手な金策を許すべからずという奴だ、あれを破ってしまった」
原田「何があったのです?」
勇「君も知ってるだろ、先日の角屋での一件、天皇賞の6−9−12
だよ、あれに隊の有り金全部を注ぎ込んでしまった」
原田「それは真ですか?」
勇「ああ、もうだめポ、先ほど結果を聞いた、
10−14−15で決まってた、もう駄目だ」
原田「・・・・」
浅野「原田さん、ちょっと」
原田「何だ?」
浅野は原田に耳打ちをした。
原田「何!真か?」
浅野「はい、間違いありません」
原田「局長、それで馬券は何を買われたのです?三連複ですか?
三連単ですか?」
勇「三連複だ、三連複の6−9−12の1点買いだ」
原田「よ〜し!!局長、大丈夫です!聞いて下さい、
その6番のとりりおんかっとという馬は出走取り消しです、
その馬券は返還されますよ!」
勇「何?それは真か?」
原田「間違いないね、浅野君?」
浅野「間違いございません」
原田「それで局長、馬券は捨てていないでしょうね?」
勇「ああ、まだ持ってるよ」
原田「よかった、もう大丈夫です、さあ屯所に戻りましょう」
勇「そうだな、そうするか」
原田は近藤をつれて屯所へ戻った。
原田「失礼します」
歳三「入れ」
原田「土方さん、ただ今局長を連れて戻って参りました」
歳三「なんだと!」
原田「さあ、局長、中へ」
勇「面目ない・・・」
歳三「心配したぜ近藤さん」
勇「もうしわけない、隊の金を勝手に持ち出してしまった、
俺は切腹だよな?」
歳三「何を言ってる、それで馬券は買ったのかい?」
勇「ああ、全額な」
歳三「そうか、やはりそうだったか・・・それで三連複か?
三連単か?何を買ったんだ?」
原田「土方さん、安心して下さい」
歳三「安心?何を言ってるのだ」
原田「局長の馬券は三連複1点です、全額返還です」
歳三「なに!本当か!」
原田「ええ、さあ局長、馬券を」
近藤は馬券を土方に渡した。
歳三「ああ、確かに三連複1点だ、これで隊は救われた」
総司「良かったですね」
永倉「良かった、良かった」
勇「土方よ、切腹でもなんでもするよ、俺は局中法度を破ったんだ」
土方「切腹?何を言ってるんだ、京は今は大変な時だ、
世の中はあんたを必要としてるんだ、そんな人に腹を切らせるわけには
いかねえよ」
勇「歳・・・すまん・・・」
歳三「それにしてもあれだ、博打ってのは生活かけてやるもんじゃねえ
よな、近藤さん、よく分かっただろ?」
勇「ああ、博打は小遣いだけでやるもんだ、
こんな思いは二度としたくねえ」
歳三「そうだよ、博打で人生変わってしまった奴は多いんだ、
ほどほどが一番て事だ。まだあんたには運がある、
その運を自分の仕事に使ってほしいもんだ」
勇「そうだな、とりりおんかっとが取り消して俺は助かった、
これは運だよな」
歳三「ああ、そうだ、助かった時こそそこで引くのが博打だ、
博打で勝てる時は自分の馬が取り消したりはしねえもんだ」
総司「土方さんもたまにはいい事言うんですね」
歳三「何?たまにはとはなんだ?たまにはとは?」
総司「だって、たまになんですもん」
歳三「この野郎!」
一同「ワッハッハ♪」
天皇賞での新撰組は一応は救われた、
しかし、この先にとんでもない事態が待ち受けていようとは、
このとき、誰も知る由が無かった。
新撰組の茨の道は続くのであった。
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